新しいビジネス new business 2003 9 29
いつまでも、少子高齢化を嘆いていても仕方ありません。
現実に、少子高齢化社会が到来するならば、
発想の転換をしなければなりません。
みんな、大人になると、少しずつ固定観念が増えてきて、
壮年の頃には、身につけてしまった固定観念が、
自分自身だと勘違いするようになります。
こうなってしまっては、なかなか自分を変えることができません。
私は、前から思っていたことですが、
壮年の方に教えても固定観念で固まっているので、
まだ固定観念の少ない若者に、
自由な発想で、物事の考え方を教えたいと思っています。
さて、本格的な高齢化社会が到来すると、どうなるか。
「豊かな社会」が到来すると思います。
団塊の世代というと、あまりよいイメージがありませんが、
まもなく、団塊の世代が定年を迎えます。
ストックの豊かな世代が、定年で、新しい人生を始めることになるのです。
この方たちは、定年で退職しても、
従来型の老人にはならないでしょう。
本当の意味で、新しい人生を始めることになるでしょう。
体力もあり、金融資産もありますから、活動的で豊かな老後を送ると思います。
消費活動も、従来の老人と違う、新しい消費活動をしていくと思います。
日本は、まだまだ仕事人間が中心で、
本当の意味での余暇活動、レジャーは育っていません。
本当のリゾートも育っていません。
なぜなら、今までの日本は、忙しく働く人ばかりで、
高齢者は少なく、
高齢者はいても、お金の使い方が上手でなく、消費活動が低く、
余暇活動やレジャー、そしてリゾートも下手でした。
しかし、団塊の世代の方たちが、
本当の意味での余暇活動やレジャー、そしてリゾートも育てていくと思います。
今までの日本には、本当の意味でのリゾートはありませんでした。
おそらく団塊の世代の方たちが、その担い手となるでしょう。
日本に、今までになかった消費活動が生まれていくでしょう。
今後、高齢者を対象とした市場は大きくなるでしょう。
若者を対象とした市場は小さくなるかもしれませんが、
豊かな金融資産を持った高齢者が増えるので、
新しい消費活動が生まれ、
新しい市場が誕生し、成長していくことになるでしょう。
この新しい市場で勝った者が、大きく成長していく企業となるでしょう。
若者の市場は、安ければよいという市場でした。
しかし、この新しくできる市場は、高くても品質がよいものが求められる市場となるでしょう。